ダイエットはすぐに、極端に痩せようとすると必ず失敗する!?
手っ取り早く痩せたいとき、多くの人が行う極
端な食事制限。そこには弊害が潜んでいること
を忘れてはいけません。
では、食事を極端に制限すると体の中ではどん
なことが起こっているのでしょう?
そもそも、なぜ脂肪は体につきやすいのか?
何もしないとすぐ増える脂肪、頑張って鍛えて
もなかなか増えない筋肉。この違いは、どこに
あるのでしょうか?
「人類が歩んできたおよそ500万年の歴史の中
で、その大半は飢餓(きが)との戦いでした。
そのため、私たちのDNAの中には、『飢えに
どうやって立ち向かうか』という情報がインプ
ットされています。十分な食料が手に入らなか
った時代、エネルギーを大量に使い熱を生み出
す筋肉よりも、エネルギーをたくわえる脂肪の
ほうが貴重な存在だったのです。『脂肪はつき
やすく、筋肉はつきにくい』のは、そのころの
名残。しかし、飽食の時代を迎えた現在には、
合っていませんよね?」
では、DNAに刻まれた飢えの情報とうまく付
き合うためには、どのようなことを心がければ
良いのでしょう?
「まず大切なのは『体に飢えを感じさせない』
こと。激しいカロリー制限を行うことで、体に
食料が入ってこない状態が続くと、脳は飢えを
感じます。ダイエット中だからといって、必要
以上に飢餓の情報を脳にインプットしてしまう
と、脂肪を使おうとせず、余計に溜め込んでし
まうことにつながります」
頑張って食事制限をしているのになかなか成果
が出ないという人は、脳が飢えを意識してしま
っているのかもしれません。過剰なカロリー制
限は控えたほうが良さそうです。とはいえ、飢
餓を心配するあまり、過剰にカロリーをとりす
ぎるのもNG。余分なものは体に脂肪として溜
め込まれてしまいます。足りすぎても、足らな
すぎてもダメなのです。
短期間で成果が出るからといって、やみくもに
極端な食事制限を行うのは危険です。みなさん
も、気をつけましょう!